うつわ片手に。

うつわをはじめ大好きな日本の手仕事のモノについて、その他もろもろ、のんびり書いています。

色トリドリの九谷焼の世界。若手作家のモダンな作品もステキ。

少し時間が経ちましたが、先々週の週末は、わたしの両親と夫と、加賀温泉のほうへ小旅行してきました。

前々から立てていた予定なのですが、直前になって「はっ!(゜Д゜)」と気づいたのです。

 

「あのへんって、九谷焼の産地じゃなかったっけ・・・」

 

うつわ好きのくせに、不覚にも思い出すのが遅過ぎて、窯元さんを訪ねたりすることは残念ながら叶いませんでした。 うぅ…泣

けれど、お世話になった宿のすぐ近くに、九谷焼の大きなお店を発見!小さいながら華やかな豆皿に出会い、連れて帰ってきました♪

 

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そんなわけで、今日は、九谷焼について簡単にご紹介しますね。

 有田に並ぶ磁器の産地

九谷焼(くたにやき)とは、石川県の加賀地方で発展した磁器のことを言います。有田と並ぶ磁器の一大産地なので、名前だけは聞いたことがある、という方も少なくないのでは?

江戸時代の初期に、この地方で、磁器の製造に用いられる陶石が発見されました。それで、後藤才次郎さんが藩主の命を受けて、すでに磁器の生産が始まっていた有田で技術を学び、それから加賀に戻って九谷焼を始めた、とされています。

九谷焼の歴史には、なんだか面白そうな謎がイロイロあるみたいですが…もうちょっと詳しく学んだら、記事にしたいと思います(^^)

「豪華けんらん」という言葉がぴったりの九谷焼

九谷焼の特徴は、ズバリその華やかさ。白地に赤・緑・青・紫・黄の五色、時には金も加え、一面に絵付けをするんですね。

最初の写真が、今回買った豆皿ですが、小さな面の中に描かれた細かな模様の色使いは、見てて全く飽きません。というか、もったいなくて、未だに使えずにいます(*´-`)

残念ながら手元に写真がないのですか、先日立ち寄った九谷焼のお店には、上の豆皿のようなものから、一生かかっても手が出せないような(!)高価な壺までありました。

後者は、人間国宝の方の作品だったのですが、その作品の発色の美しさといったら… 立ち尽くして見とれてしまい、しばらく動くことができなかった程です。ホントに。

若い作家さんの可愛いうつわがいっぱい♪

あとでよくよく調べてみると、九谷焼には、若手作家さんのセンスよいモダンな柄のものが、どうやらたくさんあるみたいです!たとえばこちら、見かけた瞬間に心をわしづかみされました。↓

 

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九谷青窯の米満麻子さんのうつわです。上で書いたような、いわゆる「豪華けんらんの九谷焼」とは違いますが、色の鮮やかさを残しつつ、毎日の食卓にすんなりなじんでくれそうな静かな雰囲気がとてもステキだなぁと思います。

米満さんの作品には、ほかにこんな蕎麦猪口も。↓ 絵柄が好みです。

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また好みの作家さんを見つけて、嬉しいな♪ 次のうつわお買いもの・有力候補かな・・・って、最近うつわばっかり買ってる気が(^^;

北陸新幹線が開通して以来、話題になることが増えた金沢。もし訪れる機会がありましたら、色トリドリの九谷焼の世界を、ぜひチェックしてみてくださいね。