うつわ片手に。

うつわをはじめ大好きな日本の手仕事のモノについて、その他もろもろ、のんびり書いています。

日本の良いものを国内外に送り出す、「ヤンマ産業」に注目。

ヤンマ産業さんのこと、みなさんご存じでしょうか?

わたしは数年前、福島の友人に「会津木綿を使った洋服を手掛ける、ユニークな洋服屋さんがあるよ」と教えてもらって以来のファンです。

そのヤンマ産業さんが先日、ニューヨークにて、洋服のみならず日本の工芸品を扱うギャラリーをオープンされました!いい味のうつわたちも、たくさん展示されているようです。

「日本の良いものが、海外の人たちにもっと知ってもらえたらいいのになぁ」と、日ごろから思っているわたしは、そのことを知ってPCの前でひとり拍手してしまいました。笑

独自の信念のもと、精力的に活動さているヤンマ産業さんのことを、応援の気持ちをめいっぱいこめつつご紹介しますね。

 

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長く着られるものを、ユニークな方法でつくる

会津木綿という素材

ヤンマ産業さんは、"YAMMA"という洋服ブランドを展開しています。製品の素材は、麻とオーガニックコットン、そして会津木綿。麻やコットンの服はよく見かけますが、会津木綿にこだわったものは、あまり見ないのではないでしょうか。

デザイナーの山崎ナナさんは、「長く着られる服」ということに、とことんこだわっておられるそう。ウェブサイトでは、こんなふうにおっしゃっています。

ながく使ったり、ながく愛したりって、自分のことも好きになれる気がします。
(中略)
ながく何かをしたり使ったりするのは、やはり自分の自信に繋がるような気がしました。
なので、ながく使えるモノは、最終的に、ながく使った、という出来事になれるのでは、と思うようになり。
その出来事を支えられる、丈夫な服を作りたいと考えています。

これにはうなづけます。長く長く着ているモノには、かならずと言っていいほど愛着を持つし、それを着ている自分自身の歴史が、服に刻まれているから。

会津木綿は家庭の洗濯に耐えられるほど丈夫で、かつ、夏は涼しく冬は体温を保つことができるそう。こんな素材なら、長きにわたり、しかも年中着ることができます。上につづられている、山崎さんの思いに寄り添った素材ですね。

わたしも一着持っていますが、肌触りのよさがクセになり、冬以外は週1~2回は着ている気がします。 

ムダが生じない、目からウロコの生産方法

最初にYAMMAでの生産方式を知ったとき、ビックリしたのと同時に、関心して唸ってしまったのを覚えています。

山崎さんがブランドの立ち上げを思いついたとき、「ひとりで作るには時間がかかりすぎる、でも工場に発注すると数の縛りができるし、ムダが生じるかもしれない」という点がひっかかったそうです。

考えられた結果、近くにいる「裁縫の上手な、母のような人」に縫ってもらうことを思いついたのだそう。そうして、縫い物のうまい、地域のご高齢の方々に、縫製を依頼されるようになったとのこと。

「人材活用」「地域活性」なんてよく聞きますが、こんなやり方を思いつき実行してしまうなんて!このお話で、わたしはすっかりファンになってしまったのです。

(現在は、受注量が増えたため、ご高齢の方以外も生産に携わっておられるとのこと。)

年数回の受注会、受け取りは半年後

YAMMAさんは実店舗を持たず、各地の契約店とオンラインとで、年に数回行われる受注会で買うことができます。(石神井公園にショールームがありますが、普段は事務所として使われているようです)

※現在、ウェブ受注会が行われています。明日12日いっぱいまでなので、ご興味ある方はチャンスです♪→http://yamma.shop-pro.jp/

ちなみに、受注した分だけ、上で書いたようなムダのないやり方で生産されているため、注文をしてから受け取りまでに半年弱かかります

わたしも以前にオンラインで注文して、届いたときには「え、洋服なんて買ってないよ?」と、ちょっと焦ってしまいました。笑 でも、封を開けて服を広げたときの、あの嬉しさったら!

アマ●ンやら楽●やら、注文すれば翌日(なんなら当日)に届くのが当たり前、になっている今の時代。そんな中で、待つ楽しみ、忘れていた頃にやってくる嬉しいサプライズを提供してくれる、稀有なシステムです。

「本当にいいもの、欲しいものには、人はお金を払う」と言いますが、それに加えて、「短気にならず気長に待てる」ということも言えるのではないでしょうか?

「日本のいいもの世界に広めたい」思いのエネルギー

ここまで、ついついYAMMAブランドの説明に熱くなり、延々と書いてしまいましたが…冒頭のとおり、つい先日、山崎さんはニューヨークで日本の工芸品や衣料品のギャラリーをオープンされました。

ここまで読んでくださった方なら、山崎さんの行動力、「本当に良いと思うものを届けたい」というこだわりと信念の強さを、すでに感じ取っておられるかもしれませんね。

自分が本当にいいものを、妥協なしに、ベストな状態で作って届けたい。しかも、日本国内にとどまらず、世界じゅうに。

山崎さんはそんな言葉では語っておられませんが、行動でそれを人に伝えておられて、その部分において、いつも胸を打たれてしまいます。

しかも!山崎さんはお子さんもいらっしゃるんですよね。日本は「女性の働きやすい環境」とはとても言いにくいかもしれませんが、自分の働く場は自分で切り開く、ということも考えなきゃいけないな、と思わされもします。

 

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↑最後に、会津木綿のキュロットスカート。YAMMAさんの紹介のために、慣れないファッションブロガーっぽい(笑)写真を撮ってみましたが、形がよく分からない上に影まで入り失敗…すみません。雰囲気だけでも伝わるといいのですが!

日本のいいものを、自分がいいと思うやり方で世界に届けるヤンマ産業さんから、これからも目が離せません。ささやかながら、応援しています!!