うつわ片手に。

うつわをはじめ大好きな日本の手仕事のモノについて、その他もろもろ、のんびり書いています。

「陶器」と「磁器」の違い。普段づかいはどちら?

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うつわなど、いわゆる「焼き物」に興味を持って間もないころ、「陶器」とか「磁器」と聞いても、いまひとつピンと来ませんでした。白いピカピカのお皿が磁器かな、というくらいには認識していたのですが。

最近になり、うつわの扱い方など調べるうちに、ようやく色々と分かってきました。そうすると、「これまで陶器のお皿を好んで見てたけど、わたしの場合は普段使いには磁器がいいかな?」などと、考えることも出てきました。

陶器と磁器のマメ知識、うつわ選びのお役に立ったらいいなと思いつつ、シェアしますね。

 

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それぞれの材料と特徴・特性

陶器について

  • 材料(陶器の材料となる土は「陶土(とうど)」と呼ばれます。)
  • 完成品の特徴厚みがあり、爪などではじくと比較的にぶい、低い音がします。また、お皿やカップなどの土台となる「高台(こうだい)」の部分(茶碗や湯呑の下についている、うつわを支える部分。上の写真で、陶器は左がわ)には釉薬が塗られていないので、土の色が見えてザラザラとした手触り。
  • 特性吸水性があります。そのため、使用前には水にさらして吸水させることで、においなどが付くのを防ぐことができます。(↓こちらの記事に詳しく書いています)また、よく乾かしてから収納しないと、カビなどの原因にも。

lovejpcrafts.hatenablog.com

 *このブログで以前にご紹介したものだと、やちむん丹波焼は陶器になります。どっしりとした、柔らかい印象がありますね。

 

磁器について

  • 材料(磁器の材料となる石は「陶石(とうせき)」と呼ばれます)*陶石を砕いたものに水などを加え、粘土にして成形します。
  • 完成品の特徴:陶器と比べて薄くて、表面がツルツル・ピカピカしています。爪などではじくと、キンという感じの、金属音に近い高い音がします。高台の部分は白くてなめらかです(上の写真で、磁器は右側)。
  • 特性:陶器のような吸水性はありません。そのため、水気を拭いてそのまま片づけてOK。また、陶器よりも固いです。

*つい先日にご紹介した九谷焼は、代表的な磁器のひとつ。それから、日本で最初に磁器が作られるようになった佐賀の有田焼は、最も有名ですね。有田に行ってみたい今日この頃。

電子レンジや食洗機の使用について

諸説ありますが、基本的には陶器・磁器とも、電子レンジや食洗機を使うことはできます(わたし自身、どちらも使ったことがあります)。

ただし、食洗機の中の水圧は強く、また、一緒に洗うほかのものと接触することでキズが付く可能性は大いにあります。ですから、どちらにせよ大事にしたいモノは手洗いすべし、と思います。

また、金や銀など、金属の装飾が施してあるものは、電子レンジにかけてはいけません!発火するかもしれませんよ(昔、金属のものを誤ってレンジにかけて発火させかけたのは、他でもないわたしです)。

普段づかいには陶器?磁器?

いつ・どのうつわを使うかは、もちろん、お好きなものを、その時の気分やコーディネートに合わせて使うのがイチバンです!

で、ここからはわたし個人の話になるのですが。わたしはフルタイムで仕事をしていて、平日は朝と夜しか家にいません。しかも、最近は夫の帰りが遅く、食事の片づけも遅い時間、寝る直前になってしまいます。

毎日のごはんは作りますが、たとえば「陶器のお皿を使う前に水にさらす」ことまでは気が回らないし、「よく乾くまではしまわないで干しておく」と、ちょっと片付けの効率が落ちてしまうかな・・・という気がするのです。

こんな理由から、「わたしにとっては磁器の食器ほうが、普段づかいに向いてるかも?」と、この頃は思い始めました。

ただ、焼き物に興味を持ってから今までに、買ったうつわの大半は陶器(だって、やちむん大好きだし)。なので、平日は1点か2点だけ、陶器のうつわを取り入れるようにしています。

そして、休日など時間に余裕があるときは、お気に入りのやちむんや丹波焼をアレコレ並べて、にやにやとゴキゲンに食事を楽しんでいます♪